株式会社シーテックは、中部電力の子会社です
この計画は3年も前から進められて来たにも関わらず
多くの住民が、最終説明会を過ぎてから知りました
ちなみに
事業者による阿波地区での公式説明会というのは
最初の1回(2017.11.8)と
最終説明会(2020.6.27)の
たった2回のみ
しかも周知した方法は
小さな新聞広告と回覧板のみで
最終説明会は回覧板のみ
最初の説明会に参加された方によると
「見せられたのは山の航空写真で、それがどこの山なのかも
よくわからないし、一体どこら辺に建つのかもハッキリと
答えてくれなかったので、全然わからなかった」そうです
何を質問しても曖昧で「まぁまだ、これからですから~」
と答えられ「なぁ~んや」と、すっかり気が抜けたとのこと
それから3年間、一度も説明会もなくすっかり忘れていたら
今年の6月に回覧板で「風力発電説明会開催」の案内があり
行ってみたら、ナント…それが住民への最終説明会でした
聞くと、さるびの温泉のすぐ裏山に
高さ120mもある巨大な風車が28基も建つという
「まさかこんな近くに建つなんて思ってなかった」
この伊賀市阿波地区での最終説明会の後
津市と亀山市でも最終説明会が行われました
私はシーテックに質問をしました
風車を建てて寿命の20年が来る前に
倒産した場合は
誰が後のメンテナンスをするのか?
誰が撤去作業をするのか?と
するとシーテックはこう答えました
「今回の事業は特別目的会社(合同会社)を作る
という計画の元に事業を立ち上げています」と
特別目的会社とは?
一体どういうものかと言うと…
子会社(ペーパーカンパニー)をつくり
自分たちが倒産したり、撤退するときに
その子会社に責任をとらせる仕組みです
しかもその責任の取り方は…
出資金分だけの支払い責任で撤退できるという
事業者にとって大変都合の良い仕組みなのです
↓
(津市での最終説明会にて)2020.7.2
●動画の内容を全文、わかりやすく文字起こししました→こちらをクリック
シーテックはこの20年間で91基もの風車を
青山高原、笠取、美里、新青山高原に建ててきました
その当時のシーテックの部長が言ったそうです
発電しなくてもいいんです
建てるだけで儲かるんです
補助金がもらえますから~
そんな理由で建てた、91基もの巨大建造物
風車の寿命は最大でも20年と言われています
しかし寿命を待たずに
壊れて止まったままの風車が
青山高原に行けばいくつも見ることができます
今までに撤去した風車は、たったの4基
まだあと87基も残っています
青山高原の750kw機を1基撤去するのに
1億円かかったそうです
750kw機は残り20基で20億円
笠取、美里、新青山高原の2,000kw機は67基
1基撤去に3億円と見積もって総額201億円
今回の布引北ウインドパーク2,300kw機は28基
1基撤去するのに3.5億円と見積もって
3.5億円×28基=98億円
20億円+201億円+98億円=319億円
土砂災害の復旧工事もまた
億単位の費用がかかることがあるそうです
シーテックはこの20年間
あちこちで起こしている土砂崩れを
どれ一つとしてまともには治さずに
平気で放置し続けているような会社です
(「このままあと何年も置いておくつもりです」伊藤部長 談)
出資金分を支払うだけで撤退できる仕組みを
せっかく用意している彼らが
それを利用せずに
儲からなくなったから
いざ撤退しようという時に
何百億ものお金をかけて
キチンと風車の撤去をし
土砂崩れを治し、山を元通りにしてから
土地を返して出て行ってくれると思いますか?
もし、土砂崩れや風車をそのままにして
事業者が撤退し、何か災害が起こった場合
全て地主の責任になり
億単位の支払い責任がかかってきます
地権者の方々は
このようなリスクを負うのに見合うほどの賃料を
事業者からいただけるというのでしょうか?
(津市での最終説明会にて)2020.7.2
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「今まで体調不良を訴えられた人は、一人もいませんでしたか?」
というシンプルな質問に対し
シーテックの伊藤部長は
全く関係のない説明を長々として
最後に「日本全国のことは分かりません」
というような意味のことを答えました
「?」
(クリックで拡大)
上阿波地区の住民から「眠れない」「頭痛がする」との
苦情が寄せられたと新聞記事にもなっています
しかしシーテックの伊藤部長は言います
「健康被害は出ておりません」
「風車との因果関係が証明されない限り、風力発電は稼働し続ける」
(津市での最終説明会にて)2020.7.2
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質疑応答の様子
亀山市での最終説明会(2020.7.4)
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「説明会で出た意見や質問は評価書に一切反映されない」
●動画の内容を全文、わかりやすく文字起こししました→こちらをクリック
「この説明会で出た意見や質問は(この後作られる)
環境影響評価書に反映されるのですか?」
という最後の質問に対して
シーテックは「一切反映されない」ということを公言し
「法律で決まっているから仕方がない」と言います(動画の4:12)
「ぷ〜る最終質問 」
(津市での最終説明会にて)2020.7.2
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これが最終説明会だというので
参加者が必死で質問すると…
「あ~それは~、まだ決まっておりません」
「それはこれから、有識者の先生方と相談して決めていきます」
「その件に関しましては社に持ち帰り検討させていただきます」
「後日改めてご返答させていただきます」(未だ返答はされてない)
という調子です
「こんなに質問に答えられないで
説明会と言えるんですか?」
「いや、まだ準備書の段階ですから~」
と言われます
「準備書で決まっていないというなら、決定してから
またこうして説明会を開いてくれるのですか?」と
聞くと「住民の方々への説明会はもうありません」
「なぜですか?」
「環境庁が定めた手続きで、住民説明会は
準備書の段階までしかないからなんです
私どもにおっしゃられましても~」
上記内容に加えて
説明会が3年間でたった2回しかなかったこと
説明会の告知が回覧板と新聞広告だったことについて
「地域に対する誠意が全く感じられない」
と言うと
「まぁそう思われても仕方がないと思います」
「?」
「自分達は住民に対して誠意のない会社だと?」
「はい」
「…わかりました。もう結構です」
この人たちに何を言っても
「時間とエネルギーの無駄」
だと言うことがよく分かりました
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