2024.11.24 Sunday

亀山市での最終説明会/質疑応答の様子(2020.7.4)

 

 

 

 

亀山市住民/すなわち健康被害はないということでよろしいですか。

吐き気とか動悸とか自律神経失調とか、そういったことはおきないということでよろしいですか。睡眠障害とか。

 

テクノ中部 後藤/テクノ中部の後藤です。

ご質問ありがとうございます。こちらの会場から一番近い双鈴ゴルフクラブでの予測結果になりますが、結果に関しては影響値とほぼ変わらないというものが結果です。

現況でも少し騒音が高い場所でございまして、風車が寄与する値を足してもほとんど変わらない。調整値範囲については、増分が0dBということですので、今ここの時点では状況は変わらないと考えております。

健康被害については、さっきの説明会でご質問いただいておりますけれども、いろんな研究結果では風車の騒音等、健康被害を及ぼしている証明がなかなかない、いくつかの研究でない、というような結果がでている状況です。

ただしやっぱり、敏感者、敏感な方っていうのはやっぱりあります。個人差はあると思います。ですので、健康被害にあわれた方は、風車の音が健康被害じゃないかと疑われる場合はご連絡いただいて、その状況について調査を迅速に対応させていただきたい、というように考えております。

 

亀山市住民/いっしょですよね。人間ですよね。(敏感な方は‥)というのは言い訳にしか聞こえないんですよね、僕たちにはね。アセスのガイドラインに基づいて、設計された風力発電にもかかわらず日本各地で健康被害がでているのはなぜですか。

 

シーテック駒田/私の確認結果でございますけれども、地域の状況においてですね、風力発電機のメーカー、設置環境、距離、様々な状況がありますので、私の知り得る限りでは、具体的な名前出すのはいけませんけど、静岡県の伊豆半島とかそういうところでは20年、約15年程前に建てられた風車については、風車と民家の距離が300mとかですね、500m以内に建てられたのがかなり多くて、私が調査した限りは、風車と民家の距離がものすごく近いところで健康被害が発生している、というふうに私は認識をしています。

たしかに環境省の水・大気環境局長がですね、平成29年の5月にですね、風力発電施設から発生する騒音に関する指針ができましたよという文書がでておりまして、そこにはですね、「20Hz以下の超低周波音において、人間の知覚閾値を下回り、また他の環境騒音と比べても特に低い周波数成分の騒音の卓越は見られない。これまでに国内外で得られた 研究結果を踏まえると、風力発電施設から発生する騒音が人の健康に、直接的に影響を及ぼす可能性は低いと考えられる」と環境省からの文書に記載されています。

その時々、その場所において、人の感覚閾値はそれぞれ違いますので、一概には言えないと思いますけど、お申し出いただいた内容については真摯に対応して、その原因について確認調査をして対応していきたいと。環境省も絶対ないといっておりませんので、我々については引き続き、しっかり調査をして対応していく、というのが我々の考え方でございます。

 

亀山市住民/有事が起きた時にまず止めるのか、環境その他、因果関係を認めてから止めるのか、どっちが先ですか。

 

シーテック駒田/あまり過去の事例を言いますと、お叱りを受けるかわかりませんけど、笠取の

亀山地区からの4軒の皆様からですね、音がうるさいというお申し出があって、調査をするにはですね、どの風車から音がするのかというのは、しっかり調査をしなければいけませんので、風車をONOFFして、騒音がどの程度下がるのかっていうところを調査をしております。当時の記録によりますと、立体調査を4回やっています。要は春夏秋冬いろいろあるので、約2年間にわたり秋と春に4回調査をしています。今言いました風向、風速、騒音地のdB値を測定しております。それで地区へご説明させていただき、説明会もその都度4回やってます。メーカーによる風車の低騒音化対策ということで、約、風車の低騒音化対応で6dBから9dB程度の風車の騒音レベルの低減を対策いたしております。これは記録として残っとりますので、それらを地区の皆様に説明して、その内容についてご報告し、当時の皆様には地区含めてご了解をいただいたということでございます。

 

武田/関連する質問です。精一杯十分離したということですけれども、風車を住宅及び生活の場から精一杯十分離したと考えられた根拠はなんでしょうか。

加太の住宅からは、2.4から3.2キロメートル、ただ伊賀市、上阿波、子延の場合は750メートルとか1キロですね。それから伊賀市の先ほどお話にありましたが、上阿波で被害があった所は、だいたい1.78キロ離れていました。

当時は2000キロワットなんですけども、今度はそれより大きい2300キロワット。結局、上阿波の被害があった方には、二重窓とエアコンをつけられました。

ただ人間、とくに田舎の方は、住宅の中にずっとおるわけじゃなしに、生活の場というのは畑とか山林ですね。さっきの説明会でもイトウ部長さんが、農地に風車を建てますと、騒音及び回転する影の影響でよくないと、だからこういう場所に建てるのである、というご説明でありました。

たしかに住宅は少ないです。ただ生活の場としての農地、林地はたくさんございます。にもかかわらずですね、この距離で精いっぱいであるという根拠はなんでしょうか。

それと先ほど、音の大きさお話がありましたけれども、例えば牛山泉先生などは音の大きさは問題でなく、ブレードが通過する周期が問題なんだという研究もあります。それはカナダ、アメリカでもそのような論文が発表されています。

そして夜間とか昼間でも人間の感じ方というのは違います。ということで、テクノ中部さんのお話では、敏感な人もあるかなという話ですけど、体調によって急に被害を訴えられるということもあります。特に新型コロナなどで体調が悪くなった場合には、被害を受けやすいものと考えます。ということでですね、精一杯十分離したと、これで十分だとされる根拠はなんでしょうか。

 

シーテック司会者/すみません、お名前と地区名を皆様にご紹介いただけますか。

 

武田/伊賀市上野の武田と申します。

 

シーテック駒田/9ページの上から2番目、主な環境保全措置の中の可能な限り住宅から離れた配置するという

 

武田/農地、林地、あるいは公園からも離してしていたほうが、と認識いたします。

 

シーテック駒田/すいません武田様、先生のおっしゃられる、牛山泉先生の論文も含めて、しっかり勉強させていただいてよろしいでしょうか。

 

武田/ご存じなかった!?

 

シーテック駒田/細かいところまでは。この場でですね、知っていることは知っているんですけど。皆さんとここで議論するのはあれなんで。私の知っているところ、先生のご存じのところ、ディスカッションする場を設けさせていただてもよろしいでしょうか。(その後、その場は設けられていないそうです)

 

武田/牛山先生はわかりやすい風力発電の話という小学生でもわかるような本を書いておられます。知らないでされたのでは、やっぱりやり直していただかないと。

                

シーテック駒田/先生のおっしゃられる内容を別途ちょっと教えていただいて、させていただいでもよろしいでしょうか。

 

武田/そうでございますか。

 

シーテック駒田/それに基づいて私どものわかっているところ、わからないところ、整理しなければならないところ、再度整理させていただいてもよろしいですか。

 

武田/先ほどのお話しした、メーター、距離、地形というお話がございますけれども、確かに地形は重要でございまして、こだまもしますし、分厚い雲がありますと、スカイリフレックスといいまして、雲による反射によって騒音、低周波が地上にやってまいります。そのへんの予測が分厚い本をみせていただいてもなかったようでございますが、それはされておるのでございましょうか。

 

テクノ中部/騒音の予測に関しましては、通常のアセスでやられております。

ISO9613-2という音の伝搬の予測の式に基づいて

 

武田/その式はですね、残念ながら、平地で風車がまわったことを想定しておりますのでですね、こういった山岳地形では向かないということが、もう20年前から問題になっておりまして、20年前にもシーテックの今川電力部長さんに、そのことを申し上げて、鋭意努力いたしますとお答えいただいて期待しておったような次第なのでございますが、まだされておりませんでしょうか。

 

テクノ中部/今、風力発電の環境影響評価の実施している音の伝搬というのはISO9613-2…

 

武田/それで十分という規定は特にございませんのですね、とくにこういった山岳地帯に作られる場合には、厳密に予測するべきではないでしょうか。あれでないといけないということは、一言も書いてございませんし、環境省も地形は配慮すべきであると、このように明記しておりますので、よろしくお願いいたします。

 

テクノ中部/地形は配慮しています。これはISO9613-2の範囲内で地形の配慮はしております。

 

武田/いや、その記述はございませんでしたけども。

 

テクノ中部/記載はしております。

 

武田/例えば、この標高、あるいはこの?(1410)の谷、地形でどのようにこだまするかというような記述はございませんでしたか。

 

テクノ中部/こだまに関する記述はしておりません。地形は配慮しております。

 

武田/どのように。

 

テクノ中部/標高を入れて計算をしております。

 

武田/標高だけじゃだめですね。

 

テクノ中部/それがだめな予測かどうかというのは弊社の方からはお答えはできません。それが一般的に使われている式だと理解しております。

 

武田/一般的な予測だけでは、これは加太あるいは伊賀の山間部ではちょっと難しいのではないでしょうか。

 

テクノ中部/もし十分ではないと判断されるのであればですね、審査会で専門の審査する先生がいらっしゃいますので、そちらから指摘を受けると思います。

 

テクノ中部/私どもの方からの指摘は聞かないということでございますか。専門家でないから。

 

シーテック/そちらのご意見に関しては、意見書でぜひいただきたいと思います。以上です。

 

テクノ中部/細かいお答えはいただいたんですけど、肝心の精一杯十分離したと考えたその根拠はまだお聞かせいただいておりませんので、その辺をよろしくお願いいたします。

 

シーテック駒田/シーテックの駒田でございます。山岳地の風車の検討ございますので、まず後ろに下げて見えないようにできるところはどこなのか、まず検討いたします。それと地質地質の調査もいたします。道路の設計なども調査して、土地の安定的に建てられるところを考慮して、今現状まだ詳細設計はできていませんけれども、加太地区様のご意向にできるだけおこたえしようということで、後ろに下げ、地盤を下げできるだけ見えないようにしようという努力だけはご理解いただきたいと思います。

 

武田/質問させていただいたのは、今日示された距離でなぜ十分であるとお考えになったかということでございまして、今お答えいただいたことは、答えからずれていると思います。

 

シーテック駒田/地形条件だとか風車を建てる安全性などを現状の概略設計の中で、精一杯検討した結果の配置でございます。

 

武田/それが子延で750メートルでございましょうか。

 

シーテック駒田/750メートルというのはどこにも書いてございませんが。

 

武田/あるいは1.5キロですかね。

 

テクノ中部 近藤/最短の風車から一番近い住宅までの距離はですね、伊賀の上阿波の1.09というところが実は一番近いんですけど、要約書等では安心をとって1.0と表示していますが、1キロ以上は離れております。

 

武田/下柘植では1.7離れている。それよりも近いにもかかわらず、さらに大きな風車を建ててなお十分である、とそのように考えられた根拠はなんでしょうか。

 

シーテック駒田/現段階の、冒頭でも申しましたけれども、これまで使ってきた2000キロワット級の風車よりも、かなりエネルコンの風車は低騒音化がはかられております。それと、先生に前回ご説明をさせていただきましたけれど、ちょっと私の説明不足だったかわかりませんけど、環境影響評価方法書の作成の手引きの中にですね、工事中及び供用後の騒音振動の影響が、距離により減衰していくことから、工事場所から1キロメートル離れればほとんど影響がないことを考慮し、1キロメートルと定めている。と記載がありまして、ここをまずクリアしないとだめだというのが弊社の考え方です。

 

武田/この記述に関して経産省に確かめましたところ、この記述は目安であり基準ではございません。1キロ離せば十分であるという基準を決めたわけではございません。業者の方には、そのようなわかりにくい説明はしないように常に申しておるのですが、とそのような話でございましたので、それは根拠にはなりませんね。このようなことで1キロで十分だと考えらえたとすれば、恐ろしき認識不足でございますので、設計をやりなおす必要があるかと存じますがいかがでしょうか。

 

シーテック駒田/東京の経済産業省の電力安全課様にご確認されたということですね。

 

武田/もちろんです。

 

シーテック駒田/私どもも確認させていただきますので。

 

武田/あの、その文書、どう考読んでも、基準とは読めないですよ。

 

シーテック駒田/基準とはいっておりません。基準とはひとことも言っておりません。

 

武田/じゃあ、そのようなことで十分だという根拠にしてはいけませんですね。

 

シーテック駒田/これをひとつの目安として設計をやったということです。

 

武田/答えにまだなっておりませんが、1.0で十分だという根拠はそれしかなかったということで、それはでめですね。設計のやり直しをお願いいたします。

 

シーテック駒田/経済産業省さんに再度確認させていただきます。

 

武田/基準はないということははっきりしておりますので、よろしくお願いいたします。

 

亀山市住民/小林です。今晩長々と、調査の結果いろいろ聞かせてもらいましたけど、私らはこういう数字みても信用もしませんし、というのは、調査の会社の人が調査して、それで今晩、こういう結果やと、全部基準値以下でございます、という話でございますけれど、結局これ見た時に、予測地点というのは1、2、3、4としてありますけど、どこの場所かはっきりあげてほしいですな。こんなん聞いたってわかりませんやんか。加太なんかでも調査してもうとったけど、同じところでやってみえましたわ。場所を変えやんと。私ら車で走っていても、一緒のところに調査をやってみえましたわ。それはそれでよろしいんやけど、すべて基準値以下という話でございますけれども、

 

加太はこの話は出てきてから何回かこういう会合もありました。誰一人この場でわしらは賛成するんやという話はひとこともでませんよ。全部反対ですわ。よういうて中立の立場。

賛成するという声はこの場所では一回も聞いたことありません。誰一人言われませんでした。賛成なら賛成ではっきりと、こういうわけで賛成、というたらよろしいやん。

 

そういうことなんにも出とらんのに、だんだんとこういう話。ほんとにお宅らにいいますけど、この話出てきてから無茶苦茶なりましてんに。今までどうもなかった平穏な土地やったんや。それが無茶苦茶なった。最近いろんなところから、この加太へ引っ越してきてもらってきておりますわ。この加太の景観のええこと、空気がええ、そうやって、ぼちぼちと加太の戸数も増えてきてもうてます。そやのに、こういうものが建ったら、かなわんと。みんなよそから来た人もそういう考えで、おってもらいますんさ。ほんとにそやに。(拍手)

シーテックかなんかしらんけど、こんな話をもってくるんやったら、(2455頃 固有名詞)自治連合会か、コミュニティの時代やったかな?そういうとこに話持ってくる前に、加太全体の集会をして「私らはこういうことがしたい」と説明をするのが第一やと思います。(拍手)

加太の代表の人に話持ってきて、いざなんにも、話聞いた人らもこういう場をもうけへんからさ。勝手に進めていってやね、こんな加太を無茶苦茶にされて、おたくらどう考えているのか知らんけれども、自分とこに住んでいるとこに、こういうのができたらどう思われます?おたくら、他所やでさ、どう考えているかしらんけど我々住んどるものは一番嫌なんさ。皆そう言うとる。アンケートとっても73%の人が反対や。たった7.6が賛成。そりゃいいわさ、賛成の人がおっても、当然。全部反対とちゃう。そやけど73%の人が反対やったら、なんとかそこを考慮してもらってやってもらわんと困りますわ。

今晩みせてもろたけど、羽根がみえますわな。亀山地区には建てなくなっておるのに、羽が見える。みんな言ってますわな、羽根もみたない。どーっと離してもらったらよろしいやんか。

おたくらは送電線を使用したいのとちゃうの?近くに送電線があるで。そんなん勝手すぎるわ。風力建てるんやったら遠いとこまで離して。どうしても建てたいんやったら、そっから線引っ張ってきたらよろしいやん。加太では尾根に送電が走っとるわ。そら近くに建てたら金もかからんし、一番しよういいわな。

そこらをもっと考えてもらって、絶対にこの加太にプロペラが見えんようにして下さいよ。(拍手)

 

伊賀市住民/伊賀市阿波の森川と申します。私は47年阿波に住みまして、ほんとに阿波の自然が大好きで、山も大好きで、動物も木も畑も土も、本当に地球の一部として私たちは、いきいきと生活をしています。今、息子もお嫁さんもらって、ほんとに幸せな毎日を暮らしています。この話を聞いてほんとに、びっくりもしているんですけれども、ほんとに知れば知るほど、今の方がおっしゃったように、私たちの暮らしはどうなるんだろう、仲良くやっていた隣の人といさかいになることはないんだろうか。村が分断され、家族の中でも意見が分かれ分断され、私たちはそういう渦の中へ巻き込まれていくんじゃないかという不安、そして知れば知るほど、身体への影響があるという世界の報告で、日本中の報告で、被害者の声の映像など、ほんとに不安材料で私たちはそういう中におかれなければならないのか、今のこの平和な毎日が一体どうなるんだろう。 

怖かったのは、オーストラリアのニュースで流された映像です。ほんとに村の中で住めなくなって、橋の下で寝ていたり、もっと怖かったのは、稼働が始まってから6カ月の間、卵がうまれなくなり、6か月たってうまれた卵には黄身がなかったという、なんと恐ろしいことがおこっているのか、私達の身体の中におこらないって、誰が証明してくれますでしょうか。

今コロナショックの中で、私たちは田舎で(3030)よかったな、自分たちの食べるものは自分たちでつくっていかれる、思うように生活していかれる、都会の人たちはどんな大変なんだろう、なんてかわいそうなんだろう、もっと人間らしく、都会で生きづらいと感じている若い人たちにどんどん来てほしい。一緒に生活していく。私だったら、有機の野菜の作り方、種まいたら食べていけるという、それから教えてあげられるよね、皆いいつながりができるよね、わくわくするよね、とそんな話をして。

でもどうでしょう、都会から来る人達の中には、自然を愛し、体も疲れ切っている人たち。今でも都会から、そういって町に住みたくない、住めないかな、と思って家を見に来られる 人たちが次々に現れているんです。その人たちに手付かずの自然を私たちは残してあげたい、残してあげるのが、私たちの役目だって思っています。だけれども、これから、こんな不安の中でその人たちはどうやって生活できるでしょう。

私たちは、その人たちに、ほんとの最後の最後の生きる場所を残してあげていく、そんなことを私たちがしてあげたいのです。子どもたちも何の心配もない生活を、私たちが残してあげたいんです。シーテックさんそんなお気持ち、わかっていただけないですか。

村の中が分断されることの怖さ、隣の皆が、仲良くやっている輪の中を切り裂く、それだけの怖さって皆さんにわかっていただけないかしょうか。

 

小川/あの、すみません、どうして皆さん、メモをとられているんですか。撮影しているんでしょう。そしたら、ちゃんと目を見て聞いたらどうなんですか。失礼じゃないですか。メモとるために来たはるんですか。メモとる必要があるんやったら、書記の人、ここに3人位並べたらいいじゃないですか。

 

住民/そうや

 

小川/おかしいでしょうその態度。こんな話してはるのに、なんでそんな態度とれるんですか。

 

伊賀市住民/自然を手付かずのままで残させて下さい。不安な毎日を送る、こんな生活をさせないで下さい。(拍手)いろんなテレビで報道されている被害者とか、被害者の家族の方たちがいます。

あんな想いは二度度させたくない、私達もいいたいです、そういう想いをさせる人を一人も増やしたくない、一人も作りたくない、ほんとにそう思います。ですから、風力発電いりません。今あるものでさえ撤去して下さい。(拍手)健康のこと考えて下さい。シーテックさんはお金儲けかもわからないです、でも私たちはほんとに命にかかわることかかえているんです。不安でいっぱいです。どうかどうかお願いです。もういりません。今でさえも十分。私も敏感です。うちの子供も低気圧が来れば、頭痛をおこしています。私も携帯を耳に当てると電磁波で耳がガンガンします。あっ、と思って離します。そういう人たちに、逃げる砦、逃げる田舎をどうぞこのまま残してあげて下さい。よろしくお願いいたします。(拍手)

 

亀山市住民/土砂崩れの映像をみて、とても怖くなりました。開発が原因の、2014年位だったと思います、広島の土砂災害でも、74名くらいの方がお亡くなりになって、その映像がよみがえってきました。

自然の力は人間の知恵や力を超えていて、だからこそ昔の人は山に神が宿る、そのようなことをおっしゃったのだと思うのですけど、その神の世の絶妙のバランスで成り立っている山々を人間が切り崩して、ひとつの風車あたり1000トン以上のコンクリートを流し込み、120メートルもの風車を建てる。そう考えた時、土砂崩れなどは当たり前に起きそうですし、自然を壊してしまうことは誰にでも予想がつきます。

 

ここ亀山市加太というところは、自然が豊かで、ここにいると安心して暮らせています。

もちろん、ここでの生活でも電気が必要で、エネルギーはみんなが幸せに暮らすために、大事なことだとはわかっていますが、そのエネルギーをつくるのために、地元の人が体調を崩したり、慣れ親しんだ山々の形が変わったり、この先20年以上土砂災害の心配をしたり、そういうことがあるのでは、本末転倒ではないかと思います。

 

私がシーテックさんに伺いたいのは、なぜこの事業が、民家近くのこの場所で、自然を犠牲にしてまで行わなければならないのかということです。2017年の828日だったと思いますが、県知事意見が出されました。その中に、本事業は、再生可能エネルギーの導入・普及に資するものであり、地球温暖化対策の観点からは望ましいものである一方で、布引山地に残された豊かな自然環境である膨大な山林を開発するものであり、特に自然環境への影響が懸念される。自然環境を犠牲にしてもなお、事業を実施する必要性があることを明確にし、報告書に記載すること、とあります。

 

その後2018年には亀山市から、また住民団体からも、何度も同じ質問が出されましたが、シーテックさんは3年間、エネルギー政策に資するので建てさせてほしいとおっしゃるのみです。エネルギー政策に資することはわかりました。私が聞きたいのは、自然環境を破壊してまで、地域住民の不安を無視してまで、ウインドファーム布引北発電事業を推し進めなければならない納得できる理由です。

 

先ほどCO削減をするために、建てさせてほしいとおっしゃられましたけれども、もうすでにたくさん建てていらっしゃいますから、既存の風車でどれくらい削減ができているのか、そのデータを教えて下さい。机上の空論ではなくて、ワット数からの計算でなくて、実測値でお願いいたします。私の質問は以上です。よろしくお願いいたします。

 

シーテック駒田/シーテックの駒田でございます。まず土砂災害の件で。林業事業と再エネ事業がいっしょにすることによって、人工林の整備が、道路ができることによって有効であるっていうことも、三重県さん、それから各森林事業者様といろいろ検討しております。

 

今ですね、日本の大多数がですね、人工林になりまして、なかなか手が付けられない状況になっています。日本の森林はですね、外材が入ったり、道ができずに荒れ放題になっていて、大きな木や小さい木が間伐がまったくできていない状況を伝え聞いております。

 

私も、この山の中に何度も入りましたけど、実は間伐がなかなか手が入れられなくて、整備が進んでいないなというのを肌で感じています。

 

再エネの導入によって、COを削減すると同時にですね、伊賀市津市とまたがる道ができて、森林の間伐事業にも寄与できるんではないかというふうに考えておりまして、森林事業者様からは非常に有効なひとつであるということも、コメントを頂戴しておりますので、そういうことがですね、土砂災害のひとつの防止になるんじゃないかというのもひとつの観点で考えてございます。

 

COの削減に関してはですね、8万6000トンということでご説明をさせていただきましたけど、具体的な数値目標の計算値はございますので、いろいろちょっと会社の機密情報を含めて試算していますので、この場では皆さんにご紹介はさしひかえさせていただきたいのですけれど、別途何らかの形でお示しできるように準備をさせていただきます。もう少しお時間いただきたいと思います。会社の承認も必要になってきますので、お時間を少し下さい。ご質問はこの2点でしたでしょうか。

 

亀山市住民/その林業の方には利益があるというお答えでしたが、私が聞きたいのは、なぜ自然環境を犠牲にする。土砂災害を防ぐとおっしゃいましたけど、実際、土砂災害がたくさんおきててたりとかっていう話も聞いていて、ちょっとお話がズレてるんですけど、自然環境というのはいろいろ含まれますね、動物、動植物も含めて。緑化もなかなか青山高原では失敗なさっているというお話を聞いてます。緑が戻っていないという話も聞いています。そういうのを含めて、自然環境を破壊してまで、なぜ、プラスその地元住民の不安を無視してまで、建てなければならないかという明確な理由を聞きたいのです。林業の方に利益があるのはわかりました。

 

シーテック駒田/林業の利益をいっているわけではなくて、手を付けられない山がいっぱいあって、我々が道路をつくることによって、林業事業と一緒にこういう間伐のことに寄与できて、山の自然を守れるんでないかという概念でございます。これは林野庁がつくっている資料でございますので、今そもそも人工的な日本の大半を占めておって、こういった手つかずの間伐できない山はたくさんあるということでございます。これをなんとかできないかという概念でございますので、林業事業がもうかるとかもうからないではなくて、手つかずの山がいっぱいあるということでございます。

 

亀山市住民/林業、人工林イコール自然環境と考えていらっしゃるということですか。

 

シーテック駒田/ほとんどの山は人工林で、日本の森林政策で、ほぼ8割程度が人工林で、植える、育てる、使う、というところのサイクルが崩れてしまっているのが日本の現状だということでございます。これについて、今、林業事業者さんや三重県さんとも含めてですね、ここら辺は何とかならないのかというところの意見調整をしているという意味でございます。

 

亀山市住民/ということは、自然環境は破壊していないという認識だということですか。

 

シーテック駒田/なんとか少しでも自然環境を破壊せず、こういった土砂災害なども防止でき、こういう木が密集してですね、下草が生えないような状態の山がたくさんあって、そういうことが、なんとかそれに寄与できないかというのかということでございます。

 

亀山市住民/地域住民の不安を無視してまで、推し進める理由を教えて下さい。

 

シーテック駒田/地域住民さんの不安というのは、土砂災害のことでございましょうか。

 

亀山市住民/すべてです。世間で言われている健康被害なども含めて、睡眠障害などもそうですし、自然環境もそうです。

 

シーテック駒田/健康被害については、すでにご回答しておりまして、その件については意見書等で出していただければ、会社としてのコメントさせていただきます。今、土砂災害についてコメントさせていただきました。申し訳ございません。

 

住民/それがコンプライアンスちゃいまんの?逃げやんとちゃんと説明するというのが。

 

シーテック駒田/しっかり説明させていただきますので。健康被害については、すでにご説明はさせていただいたので、今、土砂災害についてのご質問ということで報告させていただきました。他の方も、時間ももうきていますけど、ということで、すでに報告させていただいたということで、ご理解いただきたいと思います。

 

住民/誰も納得してませんよ。

 

シーテック今井/大変貴重なご意見だと承っております。是非ともですね、先ほどいただいたご意見に関しましても、7月27日までにですね、意見書として受け付けておりますので、意見書として投函していただければと思います。

 

 

 

 

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