(津市での最終説明会にて)2020.7.2
小川/倒産する可能性がない会社ってありますか?ないですよね。
大きい会社は国が助けてくれるかもしれないけれど。もし(風車を)建てて、20年以内にシーテックさんが倒産するようなことがあった場合に、その風車のメンテナンスや撤去作業は誰が保証してくれるのですか?それを国がやってくれるということがあるのか知りたいです。
それがないのだったら、誰が責任をとるのか、責任もないところで建てることはできるのですか。人道的にそれは無理ではないでしょうか。よろしくお願いします。わかりやすく答えてくれる方に答えていただきたいです。
もし倒産したら、誰がメンテナンスや健康被害に対する調査や、その補償問題が出た時に、対応するのか、撤去しないといけない時期が来たときに会社が倒産してしまっているのに誰が撤去するのか、その約束はどうなっているのですか。
シーテック(今井)/倒産の可能性はシーテックも当然リスクは抱えております。
もしシーテックが風力発電事業をできないだとか、もともとの違う業務でも倒産する可能性もありますけれども、今回のプロジェクトなんですけれども、プロジェクトファイナンスという制度を使いまして、銀行からの融資を受けます。シーテックが子会社を作って、特別目的会社という子会社をつくってその子会社が風力発電事業を運営する、そういう恰好の形態をとっていく予定をしています。
小川/予定でなくって…
シーテック(今井)/そういうふうにやっていきます。
小川/子会社も決まっているんですか。
シーテック(今井)/子会社、これからつくるところです。
小川/誰が作るのですか。
シーテック(今井)/シーテックがつくります。
小川/ちょっと待って下さい、シーテックが倒産したらその子会社も倒産するんじゃないですか。
武田先生/とかげのしっぽ、ということです。
シーテック(今井)/シーテックが出資、それから他の銀行のほうも出資いただいて、出資に参加していただける金融機関もあります、おそらく。
小川/おそらく?
シーテック(今井)/まだ決定していないですから、おそらくという言い方しかできないです。
小川/全部それが証明されてから、私が質問したいのは、全部それが用意されて、そういうことが保証されてからしか建てないということでいいですか。
シーテック(今井)/簡単にいいますと、その子会社が事業を運営するのですけれど、その子会社が倒れたとしても、銀行が違う風力発電事業者を連れてきて事業を継続します。そういう仕組みの制度を構築して事業をやっている。
シーテックが倒産してなくなったということであれば、シーテックの後の、風力発電事業者が事業を継続します。
小川/風力発電事業自体が、ものすごく時代遅れで、風力発電で日本一といわれるほどの青山高原に建てたシーテックがつぶれるようなことになっているのに、それを引き継ぐ業者なんてどこから現れるんですか。
シーテック(今井)/日本全国、優秀な風力発電事業者がたくさんいますので、ですからそういったところを銀行が連れてきて…
小川/その銀行が保証してくれるというのをちゃんと明文化して、約束はしてくれはるんですか。建てる前に。説明会を行ってもらえますか。
シーテック(今井)/はい。
小川/行ってもらえるらしいです。
シーテック(今井)/そういう仕組みを作って事業をやるっていうことです。
男性/それは転売するってことやね。
小川/買いたいところがどこもなかったらどうするんですか。大きな会社、今ばんばんつぶれていますよ。時代遅れになっている風車の会社が、シーテックさんも大きいんじゃないですか、それがつぶれるぐらいになったときに、時代遅れになっているのに、誰がそれを持つんですか。そんなこと誰が信用できるんですか?それを明言してくれる説明会を行ってくれると今おっしゃいましたけど、それでいいですか。
シーテック(今井)/説明会?
小川/今、言いましたよね。「はい」って。
シーテック(今井)/説明会すると言っているんじゃないんですよ。
小川/いや、してもらわないと。
シーテック(今井)/倒産した時に、そういう事業を金融機関が風力発電事業者を連れてきてですね、事業が継続するように、そういう仕組みづくりで今回の計画はスタートさせるっていうそういうことです。
小川/でも、それはなんの保証もされないから。
シーテック(今井)/だから、事業を引き継いだら、風力発電事業者が、たとえば責任を持った経営をしていくということです。
武田先生/合同会社方式っていうのは、シーテックにとっては(都合が)いいでしょう。
というのは倒産した場合、自分の(出資金分の)負担だけで後は放棄していいんですよ。逃げていいんですよ。言ってしまえば。
金融機関が次の事業者を募集してくれるであろうというのは希望的観測、はっきり言って合同方式会社でなくてシーテック直営の方がまだましです。中電グループという大きなバックがあるから。合同会社でやられると、これはとかげのしっぽ切りかという疑いも招こうかとも思われます。今、そればっかりで、どの風力会社もそれでやっていますけれども、今のご説明では心配です。
シーテック(今井)/今、説明させていただいたような方式で、やる予定をしています。事実として。
男性/その銀行ってどこ?
シーテック(今井)/まだ決まってないです。
小川/どんだけ決まっていなんですか。
男性/どこの銀行が融資するかも決まっていない?
シーテック(今井)/決まってない。
武田/前払いしてもらっている方が安心ですけれど、シーテックさん、それできるんですか。
シーテック(今井)/ここで約束はできないです。
武田/でしょうね。
小川/でしょうね。でも、そこまで検討していました?その検討をもししていなかったとしたら、会社として無責任だなあと思う。
シーテック(今井)/我々も事業やるうえでリスクの管理はやっていますので。いろんなリスクが発生した時の対応方法は今考えています。決定はしていないです。
小川/決定してからその説明会が行われるっていうことでよろしいですか。
シーテック(今井)/いや、その説明会は行いません。
小川/どうしてですか。
シーテック(今井)/業者としてやるだけですから。
小川/業者としてやるだけ?だから説明はしない、説明義務がないということをおっしゃっているということですか。
シーテック(今井)/説明義務はないと思いますね。
小川/業者なので、ただやるだけで、説明義務はない、と。安心させるための、説明義務はないと思っている、ということですね。
男性/保証はないってことやん。
小川/それ、シーテックさんの総意で大丈夫なんですか。
シーテック(今井)/保証はっていうのはどういう保証?
小川/あの人が言っただけやから、「すいませんでした」ってまた謝られるんやったら、意味ないんですよ。
男性/あんたら、3〜40年したら、退職しておらんやろ。
小川/責任ある人に来てもらうのが誠意ではないですか?社長が来るのが誠意ではないですか?こんな次の人、次の人って言わなあかん状況がシーテックさんの現実ということです。風力発電事業の現実なんです。それを、シーテックさん、社員さん、皆さん、ちゃんと見てください。会社の中にだけに居てたらわからんかもしれないけれど。ちょっと検索したらいっぱいでてきますから、それ見て、自分がそれ進めている会社ということを見て、大丈夫かということを。見られたらどうかと思います。